ケアンズ・センテナリー・レイクスの夜間観察 その1

ケアンズ市内のセンテナリー・レイクスで夜に観察できる可能性がある生き物を紹介します。まず、センテナリー・レイクスの位置ですが、北側が植物園とウィットフィールド山に接しています。観察する場合は、山側に近いボードウォークに沿って歩く方が生き物に遭遇できチャンスが高くなるでしょう。

ボードウォークの始まりは、ケアンズ植物園正門の道路を挟んだほぼ向かいです。小さなデッキを降りて右に曲がると、ボードウォークが始まります。

Collins Avenueからの入口

ここで一番の見どころはフクロシマリスでしょう。頭と背中の縞模様が特徴的です。シマリスと名前が付いていますが、有袋類なのでメスには袋があります。その中にある2つの乳房で赤ちゃんを育てます。赤ちゃんが大きくなると背中やお腹に抱きついて一緒に行動するようになります。一年中を通して見られます。

Striped Possum フクロシマリス

地面を徘徊する動物では、シモフリコミミバンディクート、ハナナガバンディクート、ハリモグラなどが時々見られます。

Northern Brown Bandicoot シモフリコミミバンディクート
Long-nosed Bandicoot ハナナガバンディクート
Echidna ハリモグラ

この他には、ネズミの仲間が4種類見られます。このうちの1種類は外来種のクマネズミなので、ここでは割愛します。

Water Rat オオミズネズミ
尾の先が白くない個体もいる
Giant White-tailed Rat オオハダカオネズミ
Fawn-footed Melomys メロミス属

また非常に稀ですが、冬(6月~8月)になるとアカアシヤブワラビ―やノブタが山から降りて食べ物を探していることがあります。

 Red-legged Pademelon アカアシヤブワラビー
Feral Pig ノブタ

この他にも、数種類の哺乳類が見られます。特にコウモリの仲間を見るチャンスがあるでしょう。今回は以上にして、その2で紹介します。

注意事項になりますが、夜間観察に出るときは必ず日中に下見をしましょう。絶対に夜間の一人行動は避けてください。できればグループで行動しましょう。

cairnsfg

ケアンズの自然観察家。マングローブを徹底的に調べ、世界で最も希少とされるIUCN絶滅危惧種のヘインズオレンジマングローブがオーストラリアに自生していることを発見。2018年には新品種のダンガラオレンジマングローブの発見を発表。世界遺産Wet Tropicsカソワリアワード2017年ファイナリスト。日本野鳥の会会員。BirdLife Northern Queenslandケアンズ地区コーディネーター。

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